睡眠に悩みがあって薬を使いたいけれど…症状や原因に合った種類が知りたい!
任せて!「ドクター睡眠」が解説するよ!
ストレスや生活習慣、睡眠環境の乱れで深くぐっすりと眠れない、寝付くまでに時間がかかるといった不調が長く続いていると、睡眠薬の服用を考えることがあるのではないでしょうか?
睡眠薬は眠りに関するトラブルの原因や症状に合わせた種類がいくつかあり、身近なクリニックで手軽に処方を受けることができるんです。
今回は自身では対応しきれない眠りの悩みを抱いている方に向けて、睡眠薬の種類とそれぞれの特徴、市販品とクリニックでもらえるタイプとの違いや正しい服用方法を詳しく解説!
睡眠薬を正しく上手に使って健やかな眠りを得るために、お伝えするポイントをぜひ最後までチェックしてくださいね。
睡眠薬の種類とは?それぞれの効果や特徴をチェック!
睡眠薬を眠りの悩みに使おうと感じた際は、原因や症状に応じた最適なタイプを知っておくと副作用の軽減や睡眠トラブルの悩み改善に早期にアプローチできます。
ひとことに睡眠薬と言っても、作用のゆるやかなものから強力なタイプまでが展開されているため、自身の悩みや体質、そのときどきの睡眠状態に合った種類を選ぶことが大切です。
ここでは睡眠薬の主な種類とそれぞれの特徴、効果について詳しく見ていきましょう。
依存・副作用が少ない非ベンゾジアゼピン系
非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、この医薬品特有の依存性・副作用のリスクが少なく、臨床や医療現場にて頻繁に用いられることがあります。
睡眠薬による依存はなければ精神的に不安定になり、眠れなくなったり副作用は強すぎる眠気や日中になっても眠気が取れないといったトラブルが生じやすく、心配な影響があります。
依存・副作用の少ない非ベンゾジアゼピンは、
- 睡眠の質を深める
- ふらつき、ボーっとする感じの副作用が少ない
- 他の睡眠薬に比べて効果が穏やか
という特徴・メリットがあり、睡眠薬のビギナーや眠りのトラブルが軽度の場合、デリケートな体質の方に適しています。
非ベンゾジアゼピンの睡眠薬は作用時間が超短時間であることと深い眠りを催すため、重要な睡眠障害を抱えている方には不向きで、健忘症の副作用が出やすい傾向にあります。
不眠症状に応じて選べるベンゾジアゼピン系
不眠症状は10人いれば10のパターンがあるものですので、症状や原因に応じた睡眠薬を正しく安心に、安全に選びたいと感じますとね。
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は不眠症状に応じて選べる種類が豊富で、睡眠トラブルの根本的な原因となる脳や神経の過剰な働きを抑えて眠りを促す作用があります。
- 医療現場、臨床でもっとも多く用いられている
- 早期覚醒、入眠障害、過眠症など睡眠不調のほぼすべてに対応できる
- 不安感、筋肉の緊張を緩める作用に優れている
という効果やメリットがありますが、逆に依存しやすかったり即効性があることで浅い眠りを繰り返し、睡眠リズムが揺らいでしまうデメリットもあります。
覚醒をブロックするオレキシン受容体拮抗薬
眠れない、寝付けない、気持ちよく目覚められないといった睡眠不調は、脳や神経の覚醒を保持するオレキシンの働きが過剰になっていることも原因のひとつ。
オレキシン受容体拮抗薬という睡眠薬の種類は、覚醒に働きかけるオレキシンの作用をブロックすることで、
- 自然な入眠、熟睡を促してくれる
- 依存性、副作用が比較的少なく発現してもゆるやか
- 早期覚醒、中途覚醒、熟眠障害の治療に適している
といった特徴や有効性があります。
無理なく自然な眠りを促し、依存性や副作用が少ないオレキシン受容体拮抗薬の睡眠薬ですが、朝になっても眠気が残ったり、繰り返し夢を見て疲労やストレスを感じるといったデメリットが出るケースがあります。
睡眠ホルモン分泌を助けるメラトニン受容体作動薬
メラトニン受容体作動薬の睡眠薬は、健やかで安定的な眠りのサイクル・リズムをサポートする脳内ホルモン・メラトニンの受容体に働きかける種類です。
メラトニンはそもそも、日光を浴びたりトリプトファンを含む食べ物を摂った際に生成される、セロトニンによって作られますが、毎日を忙しく不規則に過ごす現代人は、セロトニンの活性が難しいと考えられています。
睡眠薬のメラトニン受容体作動薬は、
- 熟睡の条件、体温上昇から低下を助けるM1受容体に作用
- 乱れた体内時計をリセットし睡眠リズムを整えるM2受容体に作用
- 依存性が少なく、昼夜逆転の睡眠不調をリセットする
といったメリットや特徴があります。
ただ、服用後の朝に眠気が残りやすかったり、即効性が期待できないことで効果発現までに2~4週間程度の期間を要するケースがあります。
作用時間で見る睡眠薬。その種類と特徴、効果は?
睡眠薬は、これまでにお伝えした非ベンゾジアゼピン系とベンゾジアゼピン系に、作用時間が4つある種類が存在しています。
4つの作用時間で見る睡眠薬の種類や特徴、効果を知っておくと体質に合った治療薬が相談できたり、依存や副作用のリスク軽減にアプローチできます。
作用時間が異なる4つの睡眠薬とそれぞれの特徴、効果をまとめてみました。
①超短時間型 |
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②短時間型 |
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③中時間型 |
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④長時間型 |
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睡眠薬の作用時間で見る種類は、クリニックでカウンセリングや診察、検査などを受けて導かれた結果に応じて処方してもらえるケースがほとんどで、症状に応じて作用時間が異なる種類があるところも、選択肢の広い処方が受けられるでしょう。
睡眠薬は何科でもらえる?代表的な種類と効果も解説
眠りに関する悩みがあり、クリニックで睡眠薬の処方を受けたいと思っても、すぐには最適な科のイメージができないものですよね。
睡眠薬の処方はいろいろな科で受けることができますが、科によって原因や症状、目的に細かな違いがあるんです。
ここでは自身の睡眠不調に応じた睡眠薬の処方を受けるために、科それぞれの目的や用途、代表的な睡眠薬の名称と効果も合わせてチェックしてみましょう。
睡眠薬の処方が受けられる科
睡眠薬の処方が受けられる科は、
- 内科
- 心療内科(メンタルクリニック)
- 精神科
の3つ。
まず内科は、ケガや病気、常備薬の副作用など睡眠トラブルの原因が外科的なケースの場合に処方を受けることができます。
ただ内科では、メンタル面の原因による睡眠薬の処方を受けられる場合もあり、最適な科の紹介をしてもらえることもあります。
心療内科(メンタルクリニック)では、ストレスや不安感、うつ病など軽度~中程度のメンタル不調が睡眠障害の原因になっている場合に処方を受けられ、カウンセリングなども並行できます。
精神科は重度の精神疾患が原因で睡眠不調が出ている場合に処方が受けられ、カウンセリングや定期的な治療、服薬や生活習慣改善の指導など、トータル的なケアを受けられる仕組みとなっています。
クリニック処方の睡眠薬の名称と効果
クリニックで処方を受けられることが一般的な、睡眠薬の名称とそれぞれの効果を以下にまとめてみました。
超短時間型のマイスリー
睡眠トラブルによくある原因、不安感や緊張を取り除きながらメンタル面を穏やかにし、自然な眠りを促す睡眠薬です。
マイスリーは超短時間型になっているため入眠障害に悩む方に処方されることが多い傾向です。
また筋肉を弛緩させる作用が少ないため、ふらつきやめまいといった副作用が少なく、睡眠薬初心者や軽度の睡眠不調、デリケートな体質の方に使われています。
短時間型のレンドルミン
普通~やや強めの効果が期待できるレンドルミンは、短時間型に分類され不眠トラブルの原因となる脳の過度な働きを抑えて眠りを促す作用があります。
また、心身のリラクゼーション成分となるGABAの働きをサポートする作用もあり、ストレスや不安、緊張が強いことで眠りの不調が出ている方にも適しています。
早期覚醒には一定の効果、中途半端な時間に目覚めてそこから眠れなくなる中途覚醒に優れた効果が期待でき、服用後はわずか15~30分で効果が発現するところも大きなメリットと言えるでしょう。
中時間型のサイレース
中時間型の睡眠薬・サイレースは、強い睡眠薬に分類され、早期・中途覚醒、入眠障害とあらゆる睡眠の悩みに対応した種類となっています。
前項でお伝えした短時間型のレンドルミンよりも、心身の緊張や不安感を取り除く神経伝達物質・GABAの働きを強めることから、重篤なメンタル不調が原因の睡眠障害に悩む方に適しています。
サイレースはさらに、6~8時間の熟睡状態をキープする作用があるため、現代人の一般的な睡眠時間に合わせて使える睡眠薬と言えるでしょう。
長時間型のドラール
中途覚醒・早期覚醒・熟眠障害・不安症など、睡眠の質とメンタル面の不調の両方にアプローチする長時間型のドラール。
服用後は体内に長く有効成分がとどまり、体外へ出ていくまでの時間が長いため、重篤な睡眠障害やメンタル面での疾患に悩む方に用いられています。
ドラールは8~12時間程度熟睡状態をキープする特徴があり、不安感と睡眠に関する悩みを両方ケアしながら、健忘やふらふら感、めまいが少ないと言ったメリットも兼ね備えています。
睡眠障害の症状別にチェック!最適な睡眠薬の種類は?
前項までにご紹介した非ベンゾジアゼピン系とベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、超短時間型~長時間までの種類がありますが、睡眠障害の症状別に合う種類が異なっています。
睡眠障害の症状別に押さえておきたい、最適な睡眠薬の種類とそれぞれの有効性を詳しく見ていきましょう。
入眠障害には”超短時間型”
入眠障害は、眠りたい気持ち・眠気があるのに、いざベッドに入っても眠気がおとずれない症状のことを言います。
入眠障害は作用時間が短い超短時間タイプが有効で、寝付きを良くする脳や神経の緊張・興奮を抑えて入眠を促し、短時間で寝つきの良さにアプローチすることができます。
また睡眠治療を専門にしている科・クリニックでも、超短時間タイプの睡眠薬は入眠障害に用いることが一般的となっています。
中途覚醒が気になる方には”中時間型”
寝つきがよくいったんはぐっすりと眠れるものの、起床ではない中途半端な時間に目が覚めてしまう、中途覚醒が気になる方には中時間型の睡眠薬が適しています。
中時間型の睡眠薬は、他の種類に比べると眠気を誘発し熟睡させるまでの効果発現にやや長めの時間がかかるため、服用しておくことで中途覚醒を未然に防ぐことができます。
早期覚醒に適しているのは”長時間型”
起床する必要がないタイミング、早朝などに目覚めてしまう早期覚醒に悩んでいる方には、長時間型の睡眠薬が適しています。
このタイプの睡眠薬は、服用後長く熟睡状態をキープする作用があるため不自然な時間に目覚めてしまう早期覚醒を予防しながら、本来の起床時間やリズムへの調整に一役買ってくれるでしょう。
睡眠薬は市販、サプリメントと何が違う?さまざまな視点を比較!
ひとことに睡眠薬と言っても、クリニックで処方を受けられるものと、身近なドラッグストアでも購入できるタイプ、さらには睡眠系のサプリまでラインナップされるようになっているため、違いがイマイチ分からないと感じていませんか?
睡眠不調の原因や症状に応じて、クリニック処方や市販、サプリの使用を分けておくことも、コンディションに合った睡眠ケアにつながります。
ここではクリニックの睡眠薬、市販、サプリメントとの違いを詳しく見ながら、向いているタイプも解説していきたいと思います。
市販との違い
クリニックで処方が受けられる睡眠薬と市販との違いは、使用頻度や期間、目的が異なっているんです。
まずクリニックで処方が受けられる睡眠薬は、長期にわたり続き、頻繁に繰り返す中度~重度の睡眠障害に用いる目的があります。
そして不眠障害の根本的な原因となる、脳や神経の過度な活動を押さえて眠気を誘発する即効性に優れています。
逆に市販の睡眠薬は、一時的な不眠や軽度の睡眠トラブルの使用が目的となり、主成分がクリニックで処方を受けられる睡眠薬には見られない、抗ヒスタミン成分。
この抗ヒスタミン成分は、目覚めや覚醒をコントロールしている神経の働きを抑制して眠気を誘発する作用があり、抗ヒスタミンの作用を応用した睡眠薬が市販の特徴となっています。
睡眠サプリメントとの違い
健康食品、食品メーカーからのリリースが豊富な睡眠サプリメント。
クリニックで処方を受けられる睡眠薬や、市販薬との大きな違いは成分や効果、使用の目的。
睡眠サプリメントは、市販・クリニック処方の睡眠薬には見られない、以下のような食品含有・自然界に存在している身近な機能性成分をメインに使用しています。
GABA(ギャバ) | 興奮性質のある神経伝達物質を抑制 |
テアニン | 覚醒作用を持つ交感神経を抑制 |
グリシン | 熟睡条件の体温低下を助ける |
トリプトファン | 睡眠ホルモン・メラトニン生成のセロトニン分泌活性 |
そして睡眠サプリメントはあくまで食品のため、市販・クリニック処方の睡眠薬に見られる副作用・依存性が少ないことも特徴。
ただ、薬ではないので効果が穏やかで即効性がなく、実感できるまでの期間も個人差があります。
睡眠に関する悩みが軽度であったり、ナチュラルなアイテムで睡眠のインナーケアをしたいと感じる人にサプリメントは手軽で安心感があると言えるでしょう。
クリニック・市販・サプリ、向いているタイプまとめ
今感じている睡眠の悩みに、クリニックでの処方を受けるのが良いのか、それとも市販が良いのか、またはサプリメントで様子見がベストなのか、最適なタイプを選ぶためのチェックポイントをまとめてみました。
クリニックの睡眠薬がおすすめ |
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市販の睡眠薬がおすすめ |
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睡眠サプリメントがおすすめ |
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睡眠薬の服用を始める時に。正しい飲み方と副作用について
睡眠に関する悩みがあり、クリニックで睡眠薬の処方を受けたり、または市販薬を購入した際は、しっかりと効果を実感し安心安全に服用するためにも正しい飲み方と副作用を押さえておくことが大切です。
睡眠薬の服用を始める時にできるだけ早く把握しておきたい、正しい飲み方と副作用について解説します。
さらに、副作用が出てしまった際の注意点や対処法も合わせて参考にしてくださいね。
睡眠薬服用でよくある副作用【6つ】症状や原因とは?
睡眠薬の服用では、主に以下6つの副作用が出やすいと言われています。
それそれの症状や原因を詳しく見ていきましょう。
副作用その①日中に眠くなる
睡眠薬の眠くなる有効成分は体内に長くとどまる作用があることから、超短時間型以外の睡眠薬は日中にも眠気が残り、仕事や家事の支障になるケースが少なくはありません。
副作用その②頭痛やふらふら感
睡眠薬はその種類にかかわらず、頭痛やふらふら感の原因となる中枢神経に作用することがあります。
特にふらつきの副作用はめまいを生じるケースもあり、立っている時・座っている時・動いている時にかかわらずに症状が出やすい傾向にあります。
副作用その③イライラや不安感
睡眠薬は感情をコントロールする神経伝達物質に作用し、GABAやメラトニンといった物質の活性化を助けるため、一時的ではあるもののイライラや不安感の副作用が出やすい傾向にあります。
副作用その④悪い夢を見る
睡眠薬は繰り返し服用することによって少しずつ耐性がつき、効果が半減することが少なくはありません。
睡眠薬の効果が薄れてくると、悪い夢を見て睡眠の質を悪くするREMステージという睡眠段階が刺激されて繰り返し悪い夢を見る副作用が出やすくなります。
副作用その⑤軽い意識障害が起こる
せん妄と呼ばれる軽い意識障害が生じることも、睡眠薬服用後によく見られる副作用のひとつです。
睡眠薬服用によって物事を考えたり判断する神経伝達物質への過剰な刺激・コントロールが頭をボーっとした状態にしてしまい、物事を考えられない、忘れてしまう、集中できないといった副作用につながっていきます。
副作用その⑥反跳の影響
睡眠薬を一定期間服用し効果が実感できると、急に服用を止めてしまうケースが少なくはないでしょう。
急に睡眠薬を止めた時に出る副作用が反跳性不眠で、それまで服用に慣れ依存していた脳や神経がびっくりした状態になり、またもとの不眠に戻ってしまう副作用のことを言います。
睡眠薬で副作用が出るのはナゼ?よくある原因
睡眠薬の効果の高さと副作用の発現は比例することがわかっていますが、医師の診察や判断のもとに処方を受けた睡眠薬ですので、副作用をなしに安心安全に服用したいと感じますよね。
睡眠薬の副作用は、効果が高いとそれだけ比例しやすいと考えられています。
ここではさらに詳しく、睡眠薬の副作用の原因を見ていきましょう。
服用タイミングの問題
睡眠薬の服用は一般的に、睡眠をとる30分~1時間前に服用することが推奨されています。
ただ、不規則な生活を送っていたり、睡眠を取る時間がマチマチな場合は、毎回服用するタイミングがずれてしまう傾向にあります。
服用タイミングが整っていないと睡眠薬の効果を必要としない時間帯に薬の作用が出てしまい、強い眠気やふらつき、頭がボーっとして考えができないといった副作用が出やすくなるのです。
服用量の問題
市販購入、クリニックの処方にかかわらず、体質や睡眠不調のレベルに服用量が合っていないことで副作用が出るケースがあります。
市販で睡眠薬を購入した場合は特に、自身の体質や睡眠レベルを自身で判断して選ぶために、薬が合わない・服用量が多すぎると言ったデメリットが出てしまうケースがあり、副作用につながってしまいます。
クリニックでの睡眠薬処方は、カウンセリングや診察、機器を用いた検査で導かれた結果に応じた処方をしていますが、心身の状態はその日その時で細かにコンディションが変わるため、服用量が多い・少ないという変化が出やすくなります。
睡眠不調と薬の効果、作用が合っていない
睡眠薬で繰り返し副作用が出てしまうのは、睡眠のトラブルに応じた効果を持つ種類の処方が受けられていないことが原因。
例えば早期覚醒の悩みがあるのに、この不調に合った短時間型以外の睡眠薬を処方されると、睡眠不調と薬の作用が合っていないことで必要のないタイミングで薬の効果が出てしまい副作用につながってしまうのです。
睡眠薬服用で副作用が…正しい対処法をチェック
クリニックで睡眠薬の処方を受けた際は、症状や原因に応じた服用量となっているため、副作用が出てしまうと不安に感じるでしょう。
ただ、睡眠薬だけではなく医学的な観点で効果が認められ、作用発現に早さがある薬は副作用の発現も比例すると考えられています。
睡眠薬の服用で副作用が出てしまった場合の、正しく安心の対処法を見ていきましょう。
自己判断の増減、服用中止をしないこと
睡眠薬の副作用が出たり、または服用後に思うような効果が得られないと感じると、自己判断で決められた服用量を増やしたり減らりしたり、中止してしまうケースが意外に少なくはありません。
クリニックで処方を受けた場合の睡眠薬は、症状や原因、体質に応じて処方されているため、自己判断で増減・服用中止をしてしまうとまたもとの睡眠トラブルに戻ってしまったり、重篤な副作用発現の原因になることが…。
睡眠薬の副作用に気付いたら、まずはできるだけ早くかかりつけ医や薬剤師さんに相談をしましょう。
睡眠薬の増減、副作用、一時的な中止は医師や薬剤師さんにお任せすることで、睡眠トラブルの悪化予防につながりますよ。
副作用軽減の治療薬処方を相談してみる
頭痛やめまい、頭がボーっとするなどの睡眠薬の副作用に悩まされてしまったら、副作用の症状別に不調を軽減・予防する治療薬の処方を相談してみるようにしましょう。
睡眠薬の処方は、副作用を考慮して頭痛薬や胃腸薬、症状緩和や予防に応じた種類の漢方薬などの処方を合わせて受けるケースがとてもよくあります。
睡眠不調を改善・予防・治療するための睡眠薬ですので、副作用で苦しんでしまっては余計なストレスにつながるため、決して無理をせず副作用の症状に合わせた治療薬の相談をしてみましょう。
アルコール・喫煙・食事内容の見直し改善
睡眠薬の副作用が出やすいのは、アルコールや喫煙が影響し、睡眠薬の作用を強めてしまうことも原因のひとつです。
また、食事から摂る栄養成分が薬の作用に影響するケースも決してめずらしくはありません。
睡眠薬以外にも、普段から治療のために薬を服用している場合は、睡眠薬との飲み合わせが悪いことで副作用につながっている可能性も。
睡眠薬の種類にはそれぞれ、アルコールや喫煙、食事内容、他の治療薬と相性が悪く効果に影響が出たり副作用発現を強める薬がいくつか存在しているため、医師や薬剤師に飲み合わせについても相談しておくようにしましょう。
飲酒や喫煙は睡眠薬ばかりではなく睡眠そのものの質を悪くする性質があるため、過度に摂取しないことがベストですよ。
おわりに
睡眠薬の服用は自分なりに睡眠環境やサイクルに気を配っていても改善が難しい、またメンタル的な不調が原因の場合に早期の有効性が期待できる対処法です。
睡眠不調の原因や症状に応じた種類を選び正しく服用しながら、本来の健康的な眠りにアプローチしていきましょう。
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